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ナターシャの書 その1


   ナターシャの書 その1



ナターシャには、思いが有った。

ラグミシャルに行き、預言者キュレミアに会ってみたいと。


その願いが、叶う時が来た。

祖父タジムの妹、エクアに主が語られた。

ナターシャを、キュレミアの元に寄こすようにと。


ナターシャは、それを聴き。

直ぐに、ラグミシャルへと向かった。


街は以前にも増して、活気付いていた。

人の往来も激しく、物も沢山溢れていた。


ナターシャは、礼拝堂へと向かった。

門の前には、キュレミアの付き人リエナが出迎えてくれた。


ナターシャは、礼拝堂の中へと案内された。

そこには、預言者キュレミアと託宣を受けている者がいた。

リエナは、ナターシャに暫く待つように促した。


ナターシャは、礼拝堂の一番後ろの席に座り。

その遣り取りを、聞いていた。


その男は、願った。

「主よ。なぜ、私にこの様な仕打ちをなさるのです。

私は主を一度たりとも、離れた事など有りません。

なのに、どうして。与えては、下さらないのですか。」


キュレミアを通し、主は語られた。

「アンドニリュウスよ。聞きなさい。貴方に相応しい相手では

無いと言っているのだ。」


その男は、語った。

「それでも、あんまりでは有りませんか。相手国の姫が突然。

縁談を破棄し。 隣国の王子の元へと向かったのです。

私の心は、引き裂かれる思いです。」


ナターシャは、思った。

この話を、聞いていていいものなのかと。

そして。アンドニリュウスとは、この国の王ではなかったかと。


主は、語られた。

「貴方に相応しい相手では無かったのだ。諦めなさい。

それに、私は知っている。

貴方がその姫に対し、心を留めているのでは無く。

破棄されたと云う行為により、自尊心を傷付けられた

思いがある事を。」


その男は、答えた。

「主よ。仰せの通りです。私は酷く傷ついたのです。

一国の王である私が、嘲られた。屈辱です、、、」




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